CSR活動
CSR
企業の社会的責任
国際保健貢献活動に
積極的に取り組んでいます。
アジェンズでは、WHOの疾病テーマを中心とした国際的な保健課題への貢献活動を行っています。特にオーファン医療領域と呼ばれる希少病、難病は、労力が過大にかかる一方で利益が得られないことから、難易度が高く積極的に取り組む会社が少ないのが実情です。
また、特に感染症分野では医療インフラの少なさを原因とした臨床検査が不十分という側面があり、実態が不明というケースも多く、診断・治療からの支援と同時に実態解明を行う必要があります。
また、患者数が多く増加しているものの、複合原因からくる理解の困難さから見放されている分野が発達障害・自閉症を代表とする精神科分野です。特に先進国で顕在化しているものの、途上国では診断を含めた対策が不十分なため実態も不明な状態です。
これらの国際的課題に対し、啓蒙活動、技術的解決法の一助に取り組むことで、アジェンズは国際社会への貢献を行っています。


INTRODUCTION
NTDs(顧みられない熱帯病)
「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases 以下NTDs )」 とは、WHO(世界保健機関)が「人類の中で制圧しなければならない熱帯病」と定義している20の疾患(群)のことを指します。代表的な疾患に、ブルーリ潰瘍、ハンセン病、リンパ系フィラリア症、シャーガス病、デング熱、HIV/エイズなどがあります。
世界149の国と地域で蔓延し、感染者数は約10億人と推定されており予防と治療を必要とする人の数は16億人と見積もられており深刻な国際社会問題になっています。さらに、このうち100の国と地域では2種類のNTDsが蔓延し、30の国と地域では、6種類以上ものNTDsが蔓延していると言われています。
NTDsは主に貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延していきますが、そのことがまた労働力や生産性の低下を招き、貧困から脱出できない原因にもなっています。これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、経済活動や社会生活を送る上での大きなバリアとなるためです。また最悪の場合は死に至ることもあります。開発途上国や新興国では、NTDsの蔓延が経済成長の妨げともなっており、国が抱える重大な課題の一つともいえます。
WHO対策目標別、NTDs 20疾患の一覧
Neglected tropical diseases (NTDs)
根絶(Eradication)
- ギニア虫感染症(Dracunculiasis)
- 風土性トレポネーマ感染症(Yaws)
制圧(感染の中断)(Elimination: Interruption of Transmission)
- アフリカ睡眠病(Human African trypanosomiasis / sleeping sickness)- ガンビアトリパノソーマ
- ハンセン病(Leprosy)
- 河川盲目症(Onchocerciasis)
公衆衛生上の問題としての制圧(Elimination as a Public Health Problem)
- シャーガス病(Chagas disease)
- アフリカ睡眠病(Human African trypanosomiasis / sleeping sickness)- ローデシアトリパノソーマ
- 内臓リーシュマニア症(Visceral Leishmaniasis)
- リンパ系フィラリア症(Lymphatic filariasis)
- 狂犬病(Rabies)
- 住血吸虫症(Schistosomiasis)
- 土壌伝播蠕虫感染症(Soil-transmitted helminthiases)
- トラコーマ(Trachoma)
制御(Control)
- ブルーリ潰瘍(Buruli ulcer)
- デング熱・チクングニア熱(Dengue and Chikungunya)
- 包虫症(Echinococcosis)
- 食物媒介吸虫類感染症(Foodborne trematodiases)
- 皮膚リーシュマニア症(Cutaneous Leishmaniasis)
- マイセトーマ(菌腫)、黒色分芽菌症および深在性真菌症(Mycetoma, chromoblastomycosis and other deep mycoses)
- 疥癬とその他の外部寄生虫症(Scabies and other ectoparasites)
- 毒蛇咬症(Snakebite envenoming)
- 条虫症・のう虫症(Taeniasis/Cysticercosis)
POINT
アジェンズのNTDs対策
アジェンズでは、WHOの国際課題であるNTDsに積極的に取り組んでいます。
01ブルーリ潰瘍
年間の新患数が2000例程度しか報告されておらず、実態が不明な感染症です。感染原因菌のMycobacterium ulceransは河川などで広く常在する菌で実際の感染者数は数十倍以上と想定されています。
02ハンセン病
日本での新患数は非常に少ない状態になりましたが、世界では未だに毎年20万人の新患数が報告されている感染症です。自己免疫疾患の面もあり、感染後10年後の発症もあります。
薬剤耐性を獲得している変異菌もみつかっており、新たな対策も必要な感染症です。
アジェンズは産官学連携で、これら感染症の実態解明や予防・初期の簡易なスクリーニング検査法の確立に取り組んでいます。
また、感染症発症地域は対応予算の問題で取り組みが遅れることから、財団や社団と連携したNTDs基金の設立と、検査キットの無償配布の仕組みづくりを行っています。
POINT
NTDsプロジェクト
NTDs対策にあたり、アジェンズは産官学連携によるプロジェクトを組んでいます。
また、研究・調査推進では既にAMED、GHIT、SHFなどの採択支援を受けており、今後の国際推進ではWHO、JICAとの連携をふまえての社会貢献を進めています。


RESEARCH
研究内容
産官学連携による研究内容
アジェンズでは、産官学連携でWHOの国際課題であるNTDsに積極的に取り組んでいます。
RESEARCH01
ブルーリ潰瘍
顧みられない熱帯病の1つであるブルーリ潰瘍はMycobacterium ulcerans の感染により引き起こされる皮膚感染症で、簡便な検査法が無いために診断や治療が遅れ、生涯残る重篤な後遺症を残す例が多く存在します。
世界保健機関(WHO)に報告されるブルーリ潰瘍は33か国から報告され、うち新規患者数は年間約2,000例程度ですが、これはこの疾患そのものが未だにあまり認知されていないので診断自体がなされていないという事実に加えて、適切な検査法が無いために正しく診断されること無く放置されたり、誤った治療が行われている例が多く存在している可能性を示しています。

当プロジェクトにおけるブルーリ潰瘍対策
現在WHOが推奨する唯一の診断法であるPCR法を行うためには、高額な装置を備えた専門の検査室と高度な知識と技術を持った検査担当者が必要であり、患者が多い地域では実際的ではありません。本プロジェクトでは、どこでも誰でも検査可能なブルーリ潰瘍診断のための検査キットを開発し、無償で配布を行う計画を進めています。
また、リハビリテーションツールや、新たな潰瘍治療新薬の研究を同時に行っています。
AMED採択研究:西アフリカにおけるブルーリ潰瘍とその他の皮膚NTDs対策のための統合的介入
RESEARCH02
ハンセン病
ハンセン病は、らい菌を原因とする慢性感染症です。
WHO2019年報告書では未だ毎年20万人の新患が報告されており、根絶が必要とされている感染症です。
感染後から発病までに数年~数十年で長期にわたる自己免疫疾患の面を持ち、重症では生涯に渡る後遺症などになるケースもあります。主要な感染源はヒトからヒトへの飛沫感染とされています。
また最近では、薬剤耐性らい菌の出現が新たな課題となっており新たな検査・診断法が必要とされています。
初期に発見が可能であれば、十分対策が可能な感染症であり、簡易的な診断法が必要とされています。


予防検査の推進
可能性患者として5倍の年間100万人の検査の実施を行うことで、初期発見による措置によるハンセン病の減少や
重症化の防止措置となります。
そのため、当プロジェクトではWHOが掲げる2030年根絶への協力を予防面においても推進します。
INVESTOR
投資家・株主の皆さま
1000年企業の創設
アジェンズでは、常に3年・5年・10年・1000年の事業計画をアップデートし、短期的な成長だけでなく、持続的な成長が出来る事業戦略に基づいて事業を構築・推進しています。